11世紀頃にはイギリスに渡り、disportまたはdesportとなり、遊びたわむれるといった意味を持つ言葉に代わったという説とフランスでdesportになりイギリスへ渡ったと言う説がある。その後イギリスでは 16世紀になるとdis,desが省略されsportと表記されるようになった。この頃は、山登りや、食事をすること、女性を口説くことまで幅広くスポーツとされていた。
18世紀には、スポーツのルール、用具、記録の方法など、現在のスポーツの原 型が確立される。サッカー、競馬、陸上競技、テニス、自転車、ヨット、ゴルフなどがそうである。本来、貴族の遊びであったスポーツは、産業革命(1760年)以降に、二つの流れで発展していく。一つは中産階級市民の野外での気晴らしや気休めとして遊びやゲームを行なう運動としておこなわれ、もう一つは政治や社会生活の分野における有効な教育の手段として持ちられることで普及していく(=近代スポーツの発展)。しかし、狩猟や乗馬などの競技はなお支配階級の特権であり、庶民たちにレクリエーションを行なわせることで自分たちのスポーツの排他性を守ったといえる。
その後、19世紀になると、徐々にスポーツは競技とそれに付随するギャンブルをさすようになっていく。 その背景には旧来のスポーツを意味する言葉として、レジャーやレクリエーションという言葉が使われるようになったことがあげられる。
(スポーツの社会学、スポーツの構造より)
2001/1/29
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