needs.jpg (7083 バイト)


世界の一流ブランド

1,LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン) 

  1800年前半、当時は鉄道が普及し始め、上流階級の人が遠方に出かける時は衣装など木箱に詰め鉄道で運んでいた。そのため、丈夫な木箱を作り、うまく衣装を収納する優れた職人が必要であった。ルイ・ヴィトン(1821年生まれ)は、腕の良い荷づくり職人で、宮廷の荷づくり職人として、ナポレオン3世に使えていた。
 1854年にルイ・ヴィトンは世界で最初の「旅行用かばんの専門店」をオペラ座の近くに開く。そして彼は、衣装を運ぶためだけの木箱を、旅先でタンスとして使えるように旅行用のトランクを作り変えた。すると、旅先で自分の部屋のタンスを開けるのと同じように簡単に衣装が取り出せると、今まで木箱を使っていた上流階級の人は、大喜び。これがきっかけで、ルイ・ヴィトンの名は広まった。有名になるとニセモノがいろいろ現れた、そこでニセモノを作りにくくするために模様を複雑にしていった。1896年に、今の有名なLVと星と花を組み合わせた模様にたどり着く。その後も、軽くて丈夫な旅行カバンを作ろうと新素材の開発もおこない、1959年に木綿地に合成樹脂を塗布した現在のトアル地(キャンバスに防水加工したもの)が完成、世界の注目を集め超人気ブランドになった。 

2、CHANEL(シャネル) 

  シャネルといえばに香水の『NO.5』(1924年発売)が有名あるが、元々はデザイナーであった。シャネルは『香り』に興味を持ち、パリに亡命してきたロシアの天才調香師に、自分のため香水をいくつか作ってもらった。その数種類の香水のうち5番目のものが気にいったということ、またシャネルのラッキーナンバーが「5」であったことから、その香水に『NO.5』という、当時としては斬新とも言えるネーミングにした。しかし、斬新なのはネーミングだけではなかった。当時は、香水のボトルは単に紙で包むだけのもので あったが、『NO.5』は箱に納めて渡す「パッケージング」という考えを最初に取り入れた。
 また、ボトルのデザインも、20世紀の商業デザインの最高傑作といわれるほどのものである。現に、75年以上たった今でも古さを感じさせない。
 ちなみに、1970年に発表された『NO.19』はシャネルが長年愛用した香であり、シャネルの誕生日である8月19日が名前の由来になっている。


3、ROLEX(ロレックス)

 ロレックスは1905年に創業者ハンス・ウイルスドルフによってスタートする。当時、携帯時計は大型の懐中時計が一般的であった。それを腕に巻つけるほど小さくし、かつ正確な時を刻むようにした腕時計がロレックスである。ロレックスには二つの重要な発明がある。一つは1926年のオイスターケースの完成、もう一つは1931年のパーペチュアル自動巻きのメカニズムである。
 オイスターケースはひとつの金属のかたまりの中にムーブメント(時計の動力部)をそのまま埋め込む発想から生まれた、防水用ケースである。パーペチュアル自動巻きは、ゼンマイを使いわずかな手首の動きを時計の原動力に変える自動巻きのシステムで、多くの時計で採用されている。以上のような発明により今日の栄光あるロレックスがある。 

  いずれのブランドも一流になるまでに、斬新なアイデアや発明の積み重ねで現在の地位を獲得していることがうかがえる。                                                                                                                                                

2001/1/29


メインページへ戻る