ベトナミスト・ シンポ
 

  時:2001年5月16日(水)  19:00 〜         場  所:泰盛ビル 2階 会議室  
講演者:瀬尾佐和子さん(ベトナム航空勤務)       

テーマ『オレンジ基金設立への歩み
 第46・47号の「モン・ナム」で、ご紹介した、オレンジ基金についてのお話を伺います。
1.ベトナムと私   2.中国・ベトナム 
3.何故、オレンジなのか。 
4.ベトナムにおける枯葉剤被害について
5.An Ninh編集局長との出会い
6.1月の訪問旅行
7.今後の予定
*オレンジ基金については、こちらをご参照下さい。                  

<ベトナミスト・シンポ報告> 


ベトナム航空に勤める本人が、ベトナム人支配人から偶然見せられたベトナム語の新聞(AN NINH 新聞)で、ベトナム戦争の負の遺産である枯葉剤(オレンジ・アシッド)の後遺症で苦しむ子供達の事を知り、またその姿に心の痛みを感じ、何とか子供達を救えないかという思いがきっかけとなり、自身で「オレンジ基金」を設立するに至った経緯、また自らベトナムへ足を運び、枯葉剤の後遺症で苦しむ子供達の現状を中心に報告がありました。オレンジ基金は設立以来、多くのメディアに取り上げられ、金額にして約30万円近くが集まり、その善意のお金を携え、今年の1月に実際にハノイ市内の「タインスアン平和村」及び同市近郊の「友好村」という医療施設を訪れ、枯葉剤の後遺症等で苦しむ子供達を自身の目で確かめ、支援金を渡したとの事でした。
報告の中で、枯葉剤の影響なのか、大きな黒い斑点が顔のあちこちにできた女の子、義眼の男の子等の写真や、またアメリカでも、ベトナム戦争復員兵の子弟に白血病が多発している事を知り、化学兵器(枯葉剤)の恐ろしさ、またその影響の深刻さ、そして戦争終結から既に四半世紀が経つ現在でも、その犠牲となった人達の多くが、国の発展の中で取り残された形となり、また十分な保障も受けられない現実を再認識させられました。
現在、ベトナムは観光地としてすっかり有名になり、そして空前の「ベトナム観光ブーム」に沸いています。かつての激戦地の多くは、今では重要な観光スポットと化しています。その一方、過去にこの地で長年に渡る戦争が行われ、その犠牲となった人達の多くが十分な保障も受けられずに苦しい生活を強いられている事実を知る人は、果たしてどれだけいるのだろうかと、ふと思いました。
「オレンジ基金」は、障害をもった子供達を収容できる施設を建設する事を最終目標に、現在も活動中です。              

(佐藤 隆幸)




*過去のシンポジウムについては、こちらをどうぞ!
 ・ 2001.3月シンポ(住村欣範さん講演) 
 ・ 2001.2月シンポ(今田ひとみさん講演) 
 ・ 2000.11月シンポHuynh Thanh Xuanさん講演)
 ・ 2000.9月シンポ(小林守さん講演)