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6.フルートのなぞ
Fフルートの音程のなぞ(その4) 音階によって高かったり低かったりするのはなぜでしょう。 大抵のフルートは、平均律で作られているようですが、メーカーによっては、 音孔の位置が多少違い、高いと感じたり低いと感じたりします。 曲がどの調で書かれているかにもよりますが、調によっても聞こえ方が変わってきます。 フルートの構造的な問題としては、ド♯が、高すぎる。これは、レの音を出すための音孔を 利用して、ド♯の音をだすからです。 この対策として、 A.しかるべきド♯の位置に音孔キーをつける。 B.レの音を出すための音孔を小さくする。 とい考えがありますが、機構が複雑になったり、音量や音質が変化する欠点があります。 Eフルートの音程のなぞ(その3) 上ずって吹くと音程が上がるのはなぜでしょう。 歌口を塞げぎみに吹くと、孔が狭められますので、歌口の圧力が上がります。 歌口の圧力が上がると、波長が長くなるのと同じ効果となりますので、音程が下がります。 逆に歌口の圧力だ下がると波長が短くなるので、音程が上がります。 以上のことから 管を外側に向けると歌口が広がって圧力が下がり、音程が上がります。 管を内側に向けると歌口が狭められ圧力が上がり、音程が下がります。 息を下に向けると圧力が上がる方になりますので、音程が下がります。 息を前に向けると圧力が下がる方になりますので、音程が上がります。 歌口を完全に塞いでトランペットのように演奏すると、 本来のフルートの音程より1オクタープ近く低い音が出せます。 これは、圧力の最高点を歌口に持ってくるためです。 このときの波長は、圧力の最高点から音孔までで、1/4波長です。 圧力の最高点は、普通に演奏する時の圧力0ポイントよりフルートの内側にあるので 波長は短くなり、1オクタープ下から半音階ほど高くなります。 この演奏法では、倍音は、奇数倍で、気合を入れると3/4波長の音が出ます。 Dフルートの音程のなぞ(その2) 強く吹くと音程があがるのは、なぜでしょう。 フルートでは歌口と音孔までの距離より数センチ長い波長で、共鳴します。 波長は、圧力の0ポイントから、0ポイントまでが波長です。 歌口と音孔部分では、少し圧力が残るので、0ポイントが、管の外にあるのです。 弱くふくとさらに0ポイントが、管から離れます。強く吹くと0ポイントが、管に近づきます。 従って、波長が変わってしまいます。 強く吹くと波長が短くなり、音程が上がります。 弱く吹くと波長が長くなり、音程が下がります。 リコーダーも音を出す原理が一緒なので、同じ現象が、起こります。 Cフルートの音程のなぞ(その1) 気温が高いとフルートの音程が上がるのはなぜでしょう。 フルートの音程は、振動数=音速÷波長(歌口から音孔までの距離)で決まりますが 音速は、331.5+0.6×C 気温15℃で 340.5m/sec 気温30℃で 349.5m/sec この音速差は、チューニングで440Hzと442Hzの差よりはるかに激しいので、 気温が変わると、波長を変化させないと正しい音程になりません。 そこで、気温が高いとは、頭管部を抜いて、波長を長くし、音程を合わせます。 しかし、これだけでは、なかなか音程を合わすことはまだ、難しい。 人間の息の温度は、36度あるので、気温より暖かいので、演奏時間の経過とともに、 フルートが温まり、音程があがってきます。演奏を少し休憩すると、フルートが冷えて 音程が下がります。 演奏中のフルートの管内温度は、室温25℃の条件で、測定したところ、30℃ぐらいです。 これぐらいですと、音程の調整は楽です。 寒いところで演奏すると管内温度の差が激しくなるので音程のはずれが大きくなります。 Bフルートはどんな共鳴をするの フルートは、歌口から音孔までが、距離で波長が決まります。 歌口と音孔の付近では、空気の圧力は、大気圧状態で、音圧変化はありません。 このため、歌口から音孔までの距離の2倍の波長の音まで共鳴することになります。 歌口から音孔までの距離で1波長の音を基本音としますと、 倍音(振動数が何倍か)は、0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍 というような倍音がでます。これは、低音のドの指の状態のままで、 低音ド、中音ド、中音ソ、高音ド、高音ミ、高音ソ、高音シ♭ の音が出るということです。 A共鳴というのははどんなこと 音といのは、空気の圧力の変化で、耳に聞えるものといのが、定義です。 耳に聞えるかどうかは、音の振動数(1秒間の圧力変化の回数)で決まります。 空気の圧力変化の伝わる速度が、音速です。 音速は、331.5+0.6×C m/sec C:温度 気温15℃で、約340m/secの速さです。 振動数が、340Hzの時波長は、340m/sec÷340Hz=1.00m この長さで、圧力変化を繰り返します。 ここに1.0mの管があると340Hzの音が共鳴します。 1.0mの管の中では、管の中の圧力状態が一定(固体の場合固有振動状態)になり、 音の振幅(=音の大きさ=音の圧力変化の大きさ)が大きくなります。 固体の場合共振状態といって地震のとき建物が一番壊れやすい状態ですが、 音楽の場合、非常に気持ちのいい状態です。 @なぜ音が出るか ピアノとか、ギターは弾くだけで簡単に音が出るのに 何故フルートはこんなに音がでないのか。逆に何故出るのでしょう。 風が吹くと音が出てヒューヒューと鳴ります。 フルートも最初は、ヒュ−ヒュ−しか出ません。 実はこのヒューヒューという音の発生は、法則があって 振動数f=0.2v/d vは風速、dは障害物の直径です。 フルートの歌口のエッジに一所懸命風を送って、鳴らしたい音程と振動数が 大体あったときフルートの音が発生するのです。 フルートの音は、ヒューヒューと管の中の気柱とが共鳴している状態です。 強く吹きすぎると風速があがって、音がひっくり返ります。 これは、振動数が上がりすぎて、もうひとつ高い音程で共鳴している状態です。5.音楽雑感
BMIDIでのフルートらしさ フルートの特徴は、タンギングです。 この雰囲気を出すことがとても難しい。残念なことに、成功している人は、少ないように 思います。。 タンギングによって、音を発する前にわずかに無音の時間 があります。百分の数秒ですが、この感じが、フルートらしさです。 あとアーティキュレーションをフルートらしく。 スタッカート、スタカティシモ、スラー、テヌート、メゾスタッカート、 などを、曲に応じて、使い分けること。すべて、発音時間の問題です。 A音の強弱 音の強弱もたくさんあって あ.曲自体の音の大きさ 静かな曲か、力強い曲か い.曲全体の強弱の時間的流れ う.楽器や、声楽の各パートの強弱の時間的流れ え.各パートごとの強弱の違い お.一音一音の強弱変化 など、です。 私のMIDIでは、各楽器がどれもよく聞えるように、だいたい同じ音量で設定してますが、 ほんとは、楽器によって音量は相当違うので、変ですが。 フルートソロの場合、一音一音の強弱変化が、最も重要です。 @MIDIと音符の長さ 音符には、全音符とか四分音符とかありますが、これは、音の長さというよりも 音の間隔を表現しています。 実際の音が出る長さを決めるのは あ.全体の標準演奏速度 アンダンテ、アレグロなど い.曲中の速度変化 アッチェランド、リタルダント など う.音符の演奏時間 スタカティシモ、スタッカート、メゾスタッカート、テヌート、レガートなど です。 MIDIでは、音符の演奏時間を数値でいれなければならないので、フルートのように音が減衰せず タンギングを使って演奏する楽器は、一番表現が難しい。 ピアノやギターのように、音の大きさが減衰する楽器は、多少手を抜いてもいいのですが。4.曲の説明
・ハンガリー田園幻想曲 :フルート名曲31選 より MIDIにするのはとても難しい曲です。 ・コンチェルティーノ :FLUTE MUSIC by FREWNCH COMPOSRS より ・アンダンテパストラル :フルート独奏小品集Vol.1より ・ソナタホ短調 :J.S.バッハフルート・ソナタ集より ・ソナタロ短調 :J.S.バッハフルート・ソナタ集より ・シンコペイティッドクロック、美女と野獣:ザ フルートからと思う ・メロディフェア : イージー・ピアノ・ソロ 映画音楽にトライ から ・冥 : EDIZIONI SUVINI ZERBONI-MILANO ・タイスの瞑想曲 : フルート名曲31選から。 ・花の歌 : バイオリン名曲31選から。 ・パン: フルート名曲31選から。 楽譜の解釈が難しい曲です。 ・ノクターン遺作 : ショパン ノクターン集から ピアノ譜はピアノの演奏法が細かく指定してあるので 入力しやすいですね。 ・アベマリア フルート名曲31選から ピアノ伴奏のアルペジオにペダルの効果を入れてみました。 ・カルメンファンタジー1,2,3 SOUTHERN MUSIC COMPANY 出版の原曲ビゼー、ボルン編曲で、フルート 版です。 ・ソナチネ 全音楽譜出版社ソナチネアルバム 1 Op.55,No.3 ピアノ譜をもとにフルート版にしました。最初のAllegro の部分です。 ・四季秋 音楽の友社 ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲 四季 OGT 180 より秋の冒頭部分をMIDIにしました。 もともとヴァイオリン協奏曲なので、ヴァイオリンのパートを そのままフルートにしています。 ・悲愴 全音楽譜出版社 ベートーベン ソナタ アルバム 1のピアノ譜をもとに フルート版にしました。フルートは楽譜より1オクタープ あげています。 ・トロイメライ フルート名曲31選の楽譜をMIDIにしたものです。 ・アンダルーサ ギターの作曲家として有名なグラナドス(1867−1916)のギター曲 です。ギター名曲170選(ドレミ楽譜出版社)のギター譜を フルートとギターにアレンジしています。 ピアノ伴奏版は、22フルートアンコール曲集にあります。
3.MIDIの再生
・使用音源 制作時の使用音源がYAMAHA S-YXG50ですので、これで聴いていただけると制作時と 同じような音色で聞けます。もちろん、別の音源でもかまいません。 ・エフェクトの設定 S-YXG50 のコントロールパネルで、エフェクト(リバーブ、コーラス、バリエーション) を有効にして聴いて下さい。 ・音質の設定 S-YXG50 のコントロールパネルで 11K、22K、44K の選択ができます。44Kがベストですが CPU速度が133MHzですと22K、200MHz以上ですと44Kでも聞けます。
2.MIDIの制作環境
・制作時の使用音源 YAMAHA S-YXG50 音色が好きです。 ・制作ソフト Singer Song Writer Lite 2 定価 12800円 一番安かった。 ・CPU NEC Lavie NxLW40H/8 以前のパソコンは130MHz でしたが入力データを細かくすると演奏が途切れたりします。 1999年に買い換えて製作スピードもアップしました。
1.MIDI制作のきっかけ
私は、フルートを習っています。発表会も年1回出ています。 発表会で、独奏のときはピアノ伴奏で演奏しますが、ピアノと 合わずに苦労していました。 練習にいい方法がないものかと考えた結果、ピアノ伴奏の練習 のために、自分の演奏速度に合わせた伴奏が正確にできるMIDIに 取り組んだのが、きっかけです。
0.kasugaのプロフィル
生まれ 1955年 性別 男 職業 土木設計技術者 趣味 フルート演奏、MIDI演奏 住所 神戸市 演奏できる楽器 フルート アルテス1巻程度 ギター 中級程度 ピアノ バイエル50番まで バイオリン ファーストポジションをギーコギーコ トランペット ソラシドレミファソラシドレミファぐらい リコーダー、ハーモニカ 中学普通程度![]()