偶人奇遇

Tips for Decorating Miniature Bases, by SEAMAN-2K1

 ここでは、シーマン2K1さんによるミニチュアベースの作成方法を紹介します。私が現在用いているのもこの方法を基にしたものです。
 記事の転載を快諾されたシーマン2K1さんに感謝を込めて。

[台座装飾レシピ]

 台座作成のお役に立てばと書いてみました。
 ご感想やお問合せを頂ければ幸いです。

@ はじめに...

工程@

  まずご用意するものは、偶人1体、ベース1個、エポキシパテ適量です。
  あとは、スパチュラやメンソレータムがあると作業がし易いと思います。
 メンソレータムは偶人とベースの剥離剤として、または、パテ成型時にスパチュラに着けて使用します。
 こうするとパテがベト着きません。
  今回は岩場に立つOGREをイメージしたベースを作ってみたいと思います。

 

A 下ごしらえ

工程A

  プラ棒で岩場となる起伏を作ります。
 偶人の立ち位置を考慮して、適当にカットしたプラ棒をベースに接着しています。
  後でパテを盛ってしまうのでかなりAboutです。パテの節約が目的です。

 

B パテ盛り

工程B

  いきなりですが、エポキシパテ盛り終了です。(おぃ
 適当にパテを盛った後、偶人の足裏にメンソレータムを少々塗って、
 偶人を立たせ、足場を作ってあげます。
  また、この時にスパチュラで岩らしきモールドを刻みます。
 (通常サイズのシタデル物でしたら足裏だけ残す様にTabをカットしますが、
 ニッパー等のはさみ系でカットしようとすると足が外側に曲がってしまいます。
 カットの際には十分注意してください。)
  ある程度パテが硬化したら、ベースから偶人を外します。
 外すのが早すぎると足場がくずれたり、遅すぎると外すのに苦労するので、
 パテの硬化時間に合わせて作業します。
  このパテは24時間で完全硬化するので、約6時間経過で外しています。
 あとは、パテが完全硬化するまで寝かせます。
 (自分は硬化までの間に偶人のバリ取りやサフ吹きをやってます。)
  ちなみに画像では見えませんがベースの裏もパテで埋めています。

 

C 砂泳ぎ

工程C

  砂を付着させたい所に接着剤を塗り、バラストプールにドボン!
 パテの完全硬化後、ベースを洗浄してメンソレータムを洗い流します。
 さらに、ベースの縁のプラ部分を紙ヤスリ等で表面処理をしておきます。
 (表面処理:400番の紙ヤスリでヤスるだけです。すいません。)
 画像のフロックはシタデルフロックのバラスト(小石)です。
 また、着色するのであれば、接着剤は何でもいいかもしれませんね。
 自分はシタデル物を使ってます。これが結構、使いやすいんです。
 下の画像はひと泳ぎした後で、余計な砂はピンセットで
 つまんでます。

 

D 小石盛り

工程D-A工程D-B

  バラストプールを泳いだだけでは、小石が付着しないので、
 偶人の足場を避ける様に一粒づつ小石をベースに接着します。
 小石の選定や接着にはピンセットを使うと楽です。

 

E サフ吹き&マスキング

工程E

 接着剤が乾燥した後、ベースに2つの穴をあけ真鍮線を通します。
(穴の場所は当然、偶人の足裏ですね。)
 これは、サフ吹き&着色の際の取っ手になります。
 その後、サフ吹きとなりますが、サフの色はベースの縁部分の色にしておくと
 あとで着色する手間は省けます。
 自分は黒が好きなので黒サフ(シタデルスプレーのカオスブラック)を
 使っています。
 さらに、サフ乾燥後、縁部分にマスキングテープを貼って、
 着色準備をします。
 ここまで来たら、お次は着色です。

 

F 着色

工程F

 はい、着色終了!(お〜ぃ!
 着色に関しては特に言及するまでもないですね...f(^-^;;;;
 自分は何故かT社の塗料を使ってます。なぜだろう...

 

G 植毛(毛じゃないって!

工程G

 バラストと同じ要領で、今度はグラスプールにドボン!
 画像のフロックはシタデルフロックのスタティックグラスです。
 飛び出た毛はピンセットで摘んでます。(だから毛じゃないって!

 

H できあがり!

工程H

 作業的には偶人塗装より何倍も簡単ですね。
 それでは、偶人を盛り付けてみましょう。

 

I ハイ!めしあがれ!

工程I

 いっ!いつの間にか偶人が白に...本当は塗装完了後にしたかったのですが時間が...
 と言うことで!いざ!偶人塗装へGo!
 おそまつ様でした。(礼

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