休養は、仕事や労働から離れて休むことで、からだの疲れを回復し、心身をリラックスさせ、心身を養うことを言います。からだの疲れとこころの疲れをとることが重要です。自分にあった効果的な方法で休養しましょう。
疲れた時は、疲れを貯めずにその日のうちに寝て直しましょう。休養が足りないと、疲労が回復されないまま次の疲労が重なり、慢性疲労になります。
疲労回復には、1に睡眠、2に入浴、3に運動、4に栄養といわれます。
ここで睡眠と入浴について説明しましょう。
睡眠
睡眠は、体内の老廃物や疲労を除去するうえで大変重要です。睡眠時間は、1日7〜8時間は必要といわれています。しかし、睡眠時間だけでなく、質の高い眠りをしましょう。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。
レム睡眠は、「からだの眠り」ともいわれ、からだは休み、大脳が活動している状態になり、「浅い眠り」になっています。この時にわれわれは夢を見ています。
ノンレム睡眠は「脳の眠り」ともいわれ、大脳が休み、からだの一部が活動している状態になり、「深い眠り」になっています。この時にわれわれは歯ぎしりやいびきをしています。
この様なレムとノンレムの睡眠が交互に、1時間半程度の周期で1晩に4〜5回繰り返しています。
眠ろうと思ってもなかなか眠れない時は、外的要因として寝室の環境や寝具、内的要因として健康状態や精神状態をチェックしてみましょう。
入浴には、皮膚を清潔にする以外に、
1、心身の疲労や緊張を除く。
2、血液やリンパの循環を促進する。
3、神経を落ち着かせる。
4、臓器の機能を高める。
などの効果があります。
入浴すると、血行が行くなり、精神的にも落ち着きます。また、ぬるめ(夏は38℃、冬は40℃)のお湯にゆっくり入ると、副交感神経のはたらきが高まり、精神的に落ち着きます。
また、 お風呂のお湯の温度で効果が変わります。
1、出勤前の目覚まし入浴
42〜44℃
2、仕事後の気分転換 38〜42℃
3、スポーツの疲労 43℃
4、運動不足の解消 40〜43℃
5、リフレッシュ入浴 38℃
健康・体力つくり事業財団より
ただし、42℃以上の高温浴は、脈拍も増加するので、血圧の高い人や心臓の弱い人は注意が必要です。
入浴時の注意食事の直後は避ける。
運動の直後は避ける。
脱着場は温かくする。
湯冷めに気をつける。
休養に関して厚生省からの「健康づくりのための休養指針」を示します。
(厚生省 1995年)
2001/3/1
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